三極菅(低内部抵抗)といえば、代表的な物と言えば、真空菅アンプでは人気のある2A3とかWE300Bがあり、更に大型のUV845、また、EL34やKT88の三極菅接続、等があります、何れも音質が良いと評判であります、しかし・・・・
音質的には大きな問題を含んでおります、それは「ハッキリ聴こえない」という漠然とした現実結果が横たわっております、
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電圧増幅、三極管をA級プッシュ・プルに接続を図に示します、
ここでの注意点は、単純な抵抗負荷であり、出力P1、P2、はそれぞれ
個別に動作され、真空管であるV1、V2、の関連性はありません。
この事柄は出力トランスを負荷とした、後記電力増幅と大きく異なります。
電力増幅、三極菅をA級プッシュ・プルに接続を図に示します、
ここでの注意点は、負荷は単純な抵抗負荷とは異なり出力トランスである、
という事です。
出力トランスの巻き線構造は、P1〜B〜P2を共通のコアーに巻かれています、
したがって、一次巻き線は互いに電磁結合されております。
この事はP1〜Bに印加した信号は、反転されてB〜P2に発生されます、
要するに、オートトランスと同様の働きを行います。
今、仮にV2に入力されると、その信号はB〜P2に発生されたV1の
出力信号と同等いう仮定の上に成り立っております、
しかし、それは理想的仮想の状態であり、現実には全く同等という
事はありえません。
この二つの信号が、現実には同等で無いとするならば、その二つの信号の差はどうなってしまうのだろうか?
二つの信号、現実には微妙にずれた信号は、出力トランス内部で強引な電磁合成によって処理されます、
即ち、出力管の出力と出力トランスは不自然な電磁合成は、出力管の内部抵抗が低い(三極管)程、強引に処理されます。
その結果、現実的にはロード・ラインは湾曲された動作となります、
2017 12/26
WE方式とは、プッシュプル用の出力トランスの中点(B端子)へのプレート電圧供給はチョーを介して行っております、要するに(B端子)は交流的にはグランド(アース電位)より浮いている事です、・・・・ 何故?
1949年、負帰還アンプの元祖、ウィリアムソン共通カソードをアースから浮かし出力トランスの電磁結合をスムースな動きに・・・
WE方式と同種類の効果であります、
さて、 真空菅--出力トランス--電源 直列に入る邪魔者を如何にするか?
長年真空管アンプとの付き合いによって、大抵の著名真空管は実際に使用した経験があります、
著名な銘出力管、それぞれに魅力的な側面があり、「音楽再生用?」と限った場合、個々の真空管が持った性質は・・・
欧州名 EL34、国産では松下電気(フィリップス技術提携)より 6CA7、という名前で発売されておりました。
現在、最も安定に入手出来るのが、EL34です、
このEL34、テレフンケンの表示ではありますが、中味は旧東ドイツ製、
いわゆる現在最も安定に真空管を生産している、ロシア製であります。
ロシア製(エレクトロハーモニクス等)は、電気楽器(ギターアンプ)等に大量生産されており、将来的に供給不安定による懸念はまず無いでしょう、