高速・高負帰還


負帰還は音が悪い?

 通常、負帰還は音が悪い、
音に覇気がない、元気がない、萎縮する、押え着けられる、等の経験がある筈、
その原因は何処にあるのでしょうか?

 負帰還はアンプの特性改善に大きな改善をもたらします、
歪率の改善、周波数特性の拡大、入出力のインピーダンス改善、おおよそ静特性の数値は改善されます。

 それにも関わらず、音質に関しては、必ずしも改善されない場合が多いのです、
その原因は、はたして負帰還自身に問題があるのでしょうか?


負帰還によって音が悪い現状

 それは・・・・
 負帰還を深くすると、ピークが発生したり、更に発信に至る場合もある、
それを補うために、位相補正の容量で処理を行う、その結果益々音質は悪くなる、
最後には、適当に低帰還に戻し、音質的には疑問を残しながら・・・、不本意ながら完了。

 真空管アンプの自作マニア、大多数はこの状態であります、

何せ真空管アンプは、適当に制作しても音は出るのです。

 心当たりのある方が大多数でしょう、相当制作を経験し「達人」を自認している方も含まれます、
この壁を越えなければ、音の悪い負帰還アンプは増え続ける事、となります。


何故! 負帰還によって音が悪くなるか?

 それは・・・・

 負帰還の構築が理想とかけ離れているからです、

 1970年あたりから、簡単に制作出来る古典タイプの銘真空管?がブームとなったのが発端です、
負帰還に頼らない真空管アンプは、以外と音が良かったのです、そして現在まで継続しております、
それ等は負帰還を軽視したアンプ群でありました。

 それ等のアンプは、負帰還による対策等は一切考慮されておりません、
だから負帰還の量を増加いたしますと、好ましくない症状が現れるのです、
負帰還量の増加は、音の悪さとの悪循環に入ってしまいます。

 もし仮に、自分が該当している、と思っても悲観する事はありません、
他の方も同じです、相当有名サイトであっても克服出来ておりません。

 ここを訪れ、気が付かれる方は運が良いのです・・・・・・

 人生って、ちょとした運と出会いで変わるのです、
ただし、カンの良さとセンスの良さ、これが必要です、でないと見過ごしてしまいます。
 


それでも悪いばかりではない

 そんな出来損じの負帰還アンプであっても、世の中には貢献している部分もあります、
それは出来損じであっても音は出るのです、相当奇妙なアンプであっても音は出てしまいます、
個性的な音の出るアンプの乱立となり、個性は好みや趣向の基準となってしまいます。

 多くの人が個性的なアンプの制作に心酔しております、
これが真空管アンプ自作派の層の厚さとなり、業界を下支えとなっております、
出来損じを嘆くよりも、この業界の繁栄には結構役に立っております。

 業界の繁栄は、関連部品の調達には有難い事なのです。


音が悪いなら、いっそ無帰還に・・・

 以外といけるんじゃない?
雑で大まかな部分はありますが・・・



高速・高負帰還

高速・高負帰還のみ音が速い

 「高速・高負帰還」は音が良い、っと言う表現は誤解を招きます、
「音が良い」には個人の好みが介入してしまうからです。

 散々負帰還アンプの欠点を羅列いたしましたが・・・・・
「高速・高負帰還」を解り易く表現すると、

 高負帰還のかかった帯域は高速(高い周波数)を保ち、かつ安定でなければならない ですか!
これが簡単の様で難しい、 実現出来ますと・・・

 その音質は、まず個性(癖)が消えます、 高速動作であるため分解能が飛躍的に向上します、
出来損じの負帰還アンプの特徴であった、
"音に覇気がない、元気がない、萎縮する、押え着けられる" 等の悪癖は見事に消滅いたします。

 音の好みが介入する事が出来ない、音の客観性を持っております。


高速・高負帰還 その手法とは?

 それは・・・

 もう既に骨格は掲示板でも説明いたしました、
カンの良い方は粗方把握している筈です、
それで・・・・・



周波数特性は語る

 とりあえずここらで一旦休憩です、後記は別に考えております。

 出来の悪い負帰還アンプ、冷静に考えて見ましょう、
高級測定器も測定結果の解釈法を知らなければ意味がありません。

 周波数特性だけでも本質は推測できます、よく考えてみましょう。




      2020


        December