真空管式アンプ、出力トランスに想定



元来、電源トランスとして制作されたトロイダルトランス TRIAD

TRIAD









一次側、115Vが2セクション、

並列接続=115V、直列接続=230V。

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二次側、

6V,9V,12V,15V,18V,24V,115V,

多用途に豊富に設定されている。


 容量 小容量〜大容量、豊富なライン
 25W、50W、100W、160W、250W、500W、1000W、2500W、







真空管式出力トランスと仮定したならば?


一次側、115Vが2セクション、これを直列 (230V/CT) に接続、

真空管アンプ、出力トランス、プッシュプルの一次側巻き線に設定、センタータップは+Bとする。



二次側は並列、もしくは直列、に接続する事によって、負荷はスピーカーに接続、

二次側を負荷抵抗、8Ωとした場合、一次側のインピーダンスは、

9V:並列≒5KΩ / 直列≒1.25KΩ  6V:並列≒12KΩ / 直列≒3KΩ

   ( VPT18-1390 )       ( VPT12-2080 )

となり、出力トランスの代用となります。







予想外の特質 これがトロイダルトランスの本質か?

 元来は電源トランス、これを真空管アンプの出力トランスとしてした場合、ある意味強引とも思えます、
出力トランスとしての求める諸特性、周波数特性、位相特性、等は全く考慮されずに作られております。

 ところが、このトロイダルトランスの電気的な特性には他では無い大きな特徴があります、
巻き線構造は、リング状磁性体に一次二次共にバイファイラ巻となっております。

 その結果、電気的特性が非常に平均化されております、
要するに巻き線の、始まり終わりの区別がありません、
出力トランスでは大きな問題となる、分布容量による特性の偏りは全く無いのであります。

 これはトロイダルトランスの大きな特質であります。