ウィリアムソン 真空管アンプ

高速、高負帰還、名刀の切れ味の如く。



触れなば散らん





ウィリアムソン 真空管アンプ

負帰還パワー・アンプの古典 ウイリアムソン

 ウィリアムソン・アンプは1947年発表されたアンプであり、初めて全段に渡り20dBものを負帰還を施したもので、アンプの性能を画期的に向上させてものであります。

 1947年発表の回路はA図の通りであり、このままでは間違い無く発振にいたります、当時のウィリアムソン・アンプはまともには動作しないのが常でありました、まだ負帰還に対する認識が未熟であり、技術誌等も誌面をにぎあわせておりました。




高音質版 ウイリアムソン 製作計画


 ウイリアムソン・アンプの原型、それ自体をそのまま高性能アンプとするには無理であります、
当初の高負帰還には到底不可能であり、後にウイリアムソンの欠点を克服した設計方針へと変更されて行きます、
ウイリアムソンは短時間で、負帰還アンプの古典的存在として高性能アンプの地位はからは脱落してゆきます。




 さて、真空管がアンプからの主役は当の昔に半導体に受けわたっております、現在の真空管の役割、それは、
真空管独自の美音を楽しむ、という方向に向かう様になり、真空管に高性能を求めるのは少数派となっております、
 オリジナルのWE300BやらUV-845の著名な真空管を起用する事がステータスの証、的なイメージは拭えないでしょう。



 今回のウイリアムソンの製作の心得は、俗な真空管神話を排除した ”高速、高負帰還、名刀の切れ味の如く” です。



聴覚の不思議

 人間の聴覚とは? これは本能的な部分と密接に絡んでいる様に思われます、
人間の聴覚には、人間が生存に関わる要因には極めて感度が上がります、これは進化の過程でそうなったと思われます、
種の存続のため、自然に身についた者が生き残れたと推察されます、 「それは時間的に急激な音の変化」です。



 例えばAXIOM-80

 このスピーカー程「良い音」と最も縁遠い音を発するのも珍しい、
要するに、俗に言うヒドイ音を発するのです、
このスピーカーは音楽再生とかアナウンス等のために作られたのだろうか?

ただし、時間軸に対する変化には驚く程反応する。


 このAXIOM-80はGOODMAN社では、特異な存在であり、また第二次世界大戦中には存在していた様です、
想像ではありますが、この極めて驚異的な過度特性の良さは、特殊な用途に使用されていたのではないか?
大戦中、連合軍はナチスの潜水艦、Uボートの対戦にはソーナーの音波のみが情報源でありました、
AXIOM-80はUボート探査のモニタースピーカーではなかったか?、と思い巡らせております。

 人間の聴覚は瞬間的な変化には敏感です、反対に時間的に蓄積されたものは極めて鈍感な性質を持っております、
例えばサイン波の歪み率、測定器結果の0.0・・%等は、桁が変わっても聴覚では判断が困難な場合もあります。

 「高音質版 ウイリアムソン 製作計画」では人間の聴覚に敏感な要素を優先します、
科学と聴覚の融合点、それを探求するには聴覚のセンスは重要であり、此処を間違えると誤った結果をなってしまいます、
聴覚のセンス、これは私が過去の経験から導かれた結果であり、その点では自己満足が全てに優先いたします。

2020/02 記述  



美しいアンプ




”美” これは重要であります。

美しいアンプへの憧れ、他に例のない美しい形態、
アート作品や民芸、工芸、等のオブジェではないのです、
"機能”も持ったマシーンなのです、その機能が持つ美しい姿、

それが、”機能美”であり、信じられない音質と、それを象徴するかの様な形態を成しております。




基本設計は病に倒れる以前に済ませておりました、
シャーシーも十年以上以前に製作したものであります、
ケースの隅々には、錆が発生しております。

SUS製のシャーシー(2mm)、削り出しメーターブラケット
製作当時の光沢は品位を失ってはおりません。

製作金額に糸目をかけず設計しただけのことはあります。



 十数年前に基本的設計は終わっていた、
しかし、現在は少々の変更はや無負えない。

 負帰還のアップに従いオープンゲインもアップ
同時にカットオフの周波数もアップが必要





描く

チコ・ハミルトン ドラムセット

フリーハンドで円を書くのは極めて難しい、
よって、湯飲みを利用してまず鉛筆で外観を・・・
コントラストを強くサインペンを使用
グラデーションは鉛筆で描く



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